ロバート フランク
2007年 07月 25日
最近、教室の提出写真の中に「モノクロ」が多くなった。
カラーにはきれいさ、魔術、浸透性、深み、そんな良さがあるが
「モノクロ」のもつシンプルさ、知生感、見据えなければ見えない
深み、そんなことで、「モノクロ」に惹かれる人が増えてきたのだろうか、
撮り、現像し、プリントするという流れを一人でやっていくのも
「モノクロ」の魅力なのかもしれない。
好きなモノクロ写真家は多いが、中でも 「ロバート フランク」という
スイス人でアメリカを撮影した(神様)、(孤高の人)ともいわれる尊敬する
写真家がいる。
「一度使った写真、出版した写真集の作品は二度と使わない」
というスタイルを維持している。それは依頼にたいしていつも
新しいコンセプトと姿勢で臨むという、一見当り前な事だが
大変なことをする写真家
彼は「リスクを負うほうが好きで、繰り返さない事ことで自分を変える
努力をする、」そして「野球で最終回で登板するCLOSERで
ありたいんだ」と言っていた。
写真集「THE AMERICANS」から50年目に日本の出版社からの依頼で
撮りはじめた「QUIET DAYS」は未完にに終わった。
最後に「もう撮れなくなった」というコメントを残してCLOSERは、また消えた。
なんてカッコイイ写真家なんだろう!
そしてこんなにモノクロの似合う写真家はいない。
「モノクロ」は知生と直感、と言った神様はいつ撮りはじめるのか、
生徒さんの写真を見ながらシンプルのなかに、深い魅力を秘めた
「モノクロ」の写真にまた回帰したくなった。
「QUIET DAYS」用の作品 (esquire)から
by y_kmsm
| 2007-07-25 14:16
| 写真