写真家、講師、として活動中、ファットフォト写真教室では、受講生を募集しています。              写真の使用を希望される場合は  お知らせください。


by y_kmsm
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ボランティア

先日、「写真洗浄ボランティア」に行きませんかと言うメールを頂いた。

話には聞いていたのですが、中々行く機会に恵まれずにいたが、
今回、ちょうど仕事の谷間に休みがあり、いい機会と思い
ボランティア登録した。

早朝、車で出発し3時間かけて会場の体育館に到着。
40名ほどが集まり、写真メーカーF社の専門家の説明を受ける。

山に積まれた、写真アルバム、サービス判のバラバラになったプリント等々
警察や自衛隊が丁重に掘り出した写真の数々。

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アルバムの解体から始まり、1ページ〃慎重に剥がして行きながら、
復元可能か判断して、可能な写真は水に着け、こびり付いた泥や
油を取り除いていく。プリントに付いた泥は簡単に落ちるが、長い時間
水とがれきに閉じ込められていたプリント紙は表面の乳剤層が簡単に剥がれおちてしまう。









水の中で泥を落とすとそこに、笑顔の子供の顔、家族が勢揃いした写真、
旅行の記念写真、が浮かびあがってくる。

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兄弟らしき子供の写真の裏には、二人の名前が書いてあった。
二人の笑顔を見ていると、「無事でいてほしい」と念じながら、目頭が熱くなってきた。

大きなアルバムが回ってきた。
開くと、婚礼の記念アルバム、かなり水分の多いがれきに埋まっていたらしく、
半分くらいは変色して、復元不可能と分かるが、残りの写真を刷毛を使い、
少しずつ汚れを取り除いていく。剥がれた汚れの下から、にこやかな新郎、新婦の顔が
出てきた。無事なら何とかこの写真を手元に戻してあげたい。

まったく画像が消えてしまっている写真も多く、それらは水没していたらしいが、
アルバムのページからは、海水の腐敗した匂いと共に泥と砂が流れ出た。
復元できない写真は、後日供養しながら火に入れるらしい。

こうして色々な思いのこもった家族の記録や、大事な記念写真を一人でも多くの人の元に
届けられたらと思いながら、水槽の中に沈殿して積もっていく砂を見ていた。

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by y_kmsm | 2011-07-18 15:04 | 思い